【維新の嵐】プレイ日記 第1回 江戸修行

『維新の嵐』は1988年に発売された「リコエイションゲーム」です。この「リコエイション」とはRPGとシミュレーションを融合させた、光栄が独自に提唱したジャンルだそうです。他には『大航海時代』や『太閤立志伝』などがあります。

このゲーム、かなり昔にやったことがあるんですが、真面目にプレイしたことはありません。辻斬りばかりやってました。(笑)なので今回は真面目にプレイしてみようと思います。

維新の嵐

『維新の嵐』は最初にPC-9801でリリースされた後に、いろいろな機種に移植されましたが、いろいろと仕様が異なる点があるようです。今回やるのは「シブサワ・コウ アーカイブス」としてSteamで配信されている、オリジナルのPC-9801版に準じたものです。

シナリオ1「新時代の幕開け」の坂本龍馬でプレイ。シナリオ1か2の坂本龍馬だと海援隊を結成できるので、まずはそれを目指します。

決められた能力値にボーナスポイントを割り振ることで、ある程度自由に能力を決めることができます。

新時代の幕開け

まずは体力を最大の200にしました。体力は行動量に影響しますし、また生死にも関わりますので最重要項目です。残ったポイントで魅力を最大に。魅力はランダムのイベントでしか上がらず、意識して上げることが難しいです。さらに残ったものは武力につぎ込みました。

最終目的は13の雄藩(とくに影響力の強い藩)の思想(尊王・公議・佐幕)を説得や武力によって統一することです。厳密に言うと、統一後に思想別に天皇や将軍に会う必要があります。

ゲーム開始直後、坂本龍馬は土佐にいます。先のメイキングの結果、能力はこんな感じになっていました。

能力

武力は武学に反映されており、他に剣道、戦闘経験というものもあります。戦闘経験は真面目にプレイしているとあまり上がらないと思いますので、気にしないようにします。

レベルというのは「実力」とも呼ばれ、名声のようなものです。低いと身分の高い要人には相手にしてもらえません。いろんな要人の説得を繰り返して地道にレベルを上げていけば、いずれは雄藩の藩主にも会うことができるようになります。

このゲームでは名のある人物のことを「要人」と呼びます。『信長の野望』とか『三國志』の武将みたいなものです。

またこのゲームでは思想も重要です。坂本龍馬は公議・開国思想の持ち主です。

思想

国外思想に関してはゲーム中に転向しても平気ですが、国内思想は他の値がこの公議を上回ってしまうと、その時点でゲームオーバーになってしまいます。

思想転向

なんかすごい構図の絵ですが、内容がよく表されているように思えます。

日本は日米修好通商条約を巡って揺れていますが、坂本龍馬はというとしばらく学力&武力上げに専念します。そのために土佐を出て江戸に移動することに。一藩士が勝手に国を出ていいのかという気もしますが、脱藩と見做されるわけでもなく、好き勝手に行動できます。あまり細かいことは気にしないようにしましょう。

しかし高知の町を出たら、攘夷派と思しき武士に襲われました。道を歩いていたら、知らない人にいきなり路上で斬りつけられるなんて、幕末怖い。

戦闘になるとこういう画面になり、いきなりアクションが始まります。

戦闘

慣れないアクションということで、スクリーンショットが上手く撮れておらず、別データで襲われるまで歩き回って撮影しました。(笑)

それはともかく、同志に戦わせる場合はオートで、本人が戦う場合はプレイヤーが操作します。本人が戦って、体力がなくなると死亡=ゲームオーバーですので、同志を集めておくことが重要です。同志からたまには自分で戦えなどと言われることもありますが。(笑)

今回はなんとかしのいで讃岐の港へ。ここから船に乗って一気に関東まで移動します。

移動画面

マップはこんな感じの六角形のマス(ヘクス)が敷き詰められたものが延々と繋がっていて、日本が表現されています。

一日は朝・昼・夕・夜の4ターンで各ターンに1回行動できますが、隣のマップへ移動するとそこで一日が終わります。また何もせずにいると勝手にターンが終わってしまいますので、お菓子などを食べながらのプレイには向いていません。(笑)

この港では横浜へ向かう船が出ていたのでそれに乗りました。港によって行き先が違うので、目当ての場所へはどこから船に乗ればよいのか、覚えておかねばならず大変です。ちなみに横浜で船に乗ると讃岐に戻ってこれるわけではなく、また別の場所に通じています。

江戸に着いたら、まずは剣道場で修行をしました。元が高かったので、剣道値はすぐに最大の100になりました。

ここからは江戸で「学校」コマンドを実行、残りの能力を上げていくことにします。

学校

一つの場所で続けて勉強しようとしても、またお前か、みたいな感じで追い返されてしまうので、大変ですが江戸中の学校を梯子することになります。

学校コマンドを行える場所では、それぞれ教えてくれる学問が異なりますが、学力以外にプレイヤーの思想に影響を及ぼします。

  • 国学→尊王UP
  • 儒学→佐幕UP
  • 蘭学→開国UP
  • 藩校→公議UP

公議思想の坂本龍馬が国学と儒学を学ぶ際には気を付けないと、うっかりゲームオーバーになって例の絵が表示されてしまうことになりかねません。

また砲学を教えている場所もあり、そこでは武学を上げることができます。

東京マラソンならぬ江戸の学校マラソンを行う道すがら、通行人を説得して同志を増やしたり、適当な要人を説得することも実践しました。

世間では井伊直弼が大老に就任するなど世の中が動き始めていましたが、その間も坂本龍馬はひたすら勉学に励み、5月9日にようやく戦闘経験以外の能力が最大になりました。

坂本龍馬

同志を100人以上連れて町を歩くなんて、小学校の遠足かよって思いますが、ここから、いよいよ本格的に行動開始です。

まずは予定通り海援隊を結成することにしました。シナリオ1か2の坂本龍馬で以下5人の信頼値を80以上に上げて「心服」させると、海援隊を結成することができます。

  • 池内蔵太
  • 近藤長次郎
  • 新宮馬之助
  • 長岡謙吉
  • 陸奥宗光

ちなみに要人を「心服」させると、その要人をプレイヤーが直接操作することができるようになります。あまり出来はよくありませんが、委任することも可能です。

同志を得るために通行人を説得すると、誰それがどこそこにいるという情報を教えてくれることがあります。この5人以外にも、現在地の藩主がどこにいるかという情報も入ってきます(むしろそっちがメインです)。

噂

先のマラソン中に同志を増やしていたら、近藤長次郎長岡謙吉が地元の高知に、陸奥宗光が京都に、新宮馬之助が飛騨・三河にいるという情報が得られました。新宮馬之助は移動しているようで、見つけるのは大変そうなので、まずは高知へ里帰りすることに。

江戸から徒歩で伊豆の港へ行き、船で高知へ戻ってきました。そして町の中に入りマップで要人の情報を見ると、二人の名前がありました。

高知

さっそく彼らのいるヘクスへ移動して説得を行います。信頼を得るためには、まずは国体思想を合わせておく必要がありますが、今回は初めから同じでした。

説得画面は、向かい合って吹き出しを飛ばし合うという、一見シュールな光景ですが、上手いこと表現できていると思います。

説得

吹き出しは能力に応じて自動で出てきますので、プレイヤーができることは、説得方法の変更とエンターキーを連打して気迫を溜めることです。

説得方法には優劣がありますので、相手の出方に応じて有利なものを選択していくことが必要です。(左が相手、右がプレイヤー)

  • 賄賂→本音
  • 脅迫→威圧
  • 理論→脅迫
  • 威圧→賄賂(本音)
  • 本音→理論

賄賂を選ぶと所持金が少し減るので、相手が威圧を選んだ場合はなるべく2番目に効果的な本音を選びます。

相手が町人だろうが藩主だろうがお構いなしに、威圧したり脅迫したりするのは、ある意味凄いですね。賄賂というのもよく分かりませんが。

また気迫が溜まると一定時間、一方的に攻撃することができます。この時に効果の高い赤い吹き出しが出るようにすること、逆に相手に圧倒されそうなときにはダメージを減らすことが肝要です。相手とレベル差がある時には、レベルの高い方が変更回数が少なくなるので、ここぞというタイミングを見計らいましょう。

このゲームは作られた時代が時代なのでキーボード操作を前提とした作りになっていますが、ゲームパッドを繋いでエンター連打をボタンの一つに割り当てることを強く推奨します。特にノートパソコンの人。壊れるから。(汗)

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【維新の嵐】プレイ日記 第2回 海援隊結成
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【維新の嵐】プレイ日記 第2回 海援隊結成

Steamにある「シブサワ・コウ アーカイブス」の第四弾、『維新の嵐』のプレイ日記です。シナリオ1「新時代の幕開け」の坂本龍馬で海援隊結成を目指します。

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