【栄冠は君に】プレイ日記(3)県大会
いよいよ地方大会が始まりますが、初戦の対戦相手は「麻生一関谷」。Cランクですが、油断は禁物です。
1回表、いきなり新井がスリーベース、金子のタイムリーであっさり先制。6番太田にもタイムリーが出て2点を奪いました。2回は金子、3回は新井のタイムリーで追加点。
先発は主将の安藤。3回までランナーを出さずに抑え、特に3回裏は圧巻の3連続Kでした。
4回表には山崎、小林の連続タイムリーが出て、毎回得点を継続。5回は初めて無得点に終わりますが、6回には小林のツーランが飛び出しました。
点差も開いたので、裏からピッチャーを2年生の加藤に交代。安藤は5回無失点7奪三振の好投でした。加藤はエラーとヒットでランナーを溜めるも、無失点で切り抜け、コールドゲームとなりました。
17安打8得点の大勝でした。あえて厳しい見方をするのなら、ヒットのわりには得点が物足りないという点が挙げられるでしょうか。2塁からシングルヒットでホームまで還ってくることができていません。やっぱり走力が足りないんでしょうか。
もともとCランクで初期値が低かったせいで、能力を万遍なく上げることは無理だったので、作戦でカバーですね。よし、バントだ。(笑)
2回戦の相手は一関工専ですが、まだCランク。
相手の攻撃から始まりました。先発は2年生の加藤。ちょっと舐めプです。いきなりヒットを打たれるも0に抑えました。その裏、新井が四球で出塁すると打撃好調の金子がいきなりホームランを放ちました。
それ以降は両投手が好投し、5回表までは0の行進が続きました。
5回裏に4番鈴木のスクイズ、続く関根のセカンドゴロエラーで2点が入ると、6番太田がとどめのツーラン。なおも攻撃は途切れることなく、相手のこの回3つ目のエラーなどで2アウト1、3塁。ここでピッチャー加藤のところに代打・佐々木。レフト前タイムリーで、これにてコールドゲームとなりました。
やっぱりエラーは怖いですね。一気に試合が壊れました。投げたのが加藤のみという省エネ勝利となりました。
3回戦は黒沢尻北田。いよいよAランク高校の登場ですが、その前に選手の状態を確認してみます。
格下相手(自分もCランクですけど)とはいえ連続コールド勝ちしたことで、自信と気力に満ち溢れています。あとは何故か疲労が0だったり体力が増えている人もいたりと、ここら辺の変化はよく分かりません。試合の合間に休養日があるのでしょうか。ともかく万全の状態で強敵に相対できます。
先発は速球が武器の吉岡。1回は無難な立ち上がりでしたが、2回、先頭の4番阿部にスリーベースを打たれてしまいました。
これまであまりピンチを迎えたことはなく、守備側の指示を出すことはありませんでしたが、このような指示を出すことができます。正直、バリエーションが少ないです。
今回は前進守備を敷きましたが、次の打者にレフトへ犠牲フライを打たれて先制されてしまいました。
その後は両チームチャンスを迎えるも、得点できず。
5回表に先頭の吉岡がヒットで出塁したので、1番の新井にバントではなくて、ヒット・エンド・ランのサインを出してみましたが、打ち上げてしまいました。そこは転がすところでしょう。やはりバントだったでしょうか。しかし金子がスリーベースを放って同点。中山はスクイズと迷いましたが、打たせてショートゴロでランナーは還ってこれず。さらに3塁ランナーの金子が牽制死で、チェンジ。拙攻で一気に逆転とはいきませんでした。
嫌な雰囲気でしたが、続く6回に関根がソロホームラン。これが決勝点となりました。
吉岡は代えるか迷いましたが、結局完投させました。Aランクとの試合はそうそう点も取れず、これまでと打って変わって投手戦でした。この試合は吉岡の力投に尽きます。
失点には繋がりませんでしたがエラー2つと、攻撃面は牽制アウトも2つあったのが課題です。とはいえ、修正する時間はもうないんですが。
4回戦はBランクの遠野谷高校でした。
金子のホームランや山崎のスクイズなどで順調に加点。先発の安藤も5回まで無失点投球。しかし6回裏、ソロホームランを打たれると、さらに1点差に迫られました。
打線は8回に山崎の本日2個目のスクイズと小林のタイムリーでリードを3点に広げ、9回は加藤が締めて5-2で勝利。岩手県のベスト8に入りました。
牽制死が3つあったり残塁が多かったりと、これまでの課題はそのままです。Bランク相手に終盤までほぼ互角の戦いで、自分たちの実力はB以上ギリギリAに及ぶかどうかというところでしょうか。勝ち進んできたとはいえ、この先がちょっと不安に感じられました。
5回戦は盛岡三区が相手です。ここらになると、当然のようにAランクが出てきます。試合は終始劣勢で、1-6で完敗。
熱い夏は終わりましたが、せめて甲子園までは行きたい。幸いこれはゲームなのでやり直すことに。しかしなかなか勝てません。1-4、2-3、0-2と4連敗になりました。
相手のディフェンスが堅すぎます。どうやらモデルは盛岡三高で、1989年の夏の甲子園の岩手県代表(甲子園は初戦敗退)でした。道理で強いわけです。「表の世界」のボス――バラモス的なやつが早くも出てきた感じです。
そして迎えた5回戦の5試合目……って書き方がおかしいです。(笑)
中山のタイムリーで先制。3回には打撃好調の金子のソロで加点。7回に小林のタイムリーで待望の追加点。8回には金子のこの試合2本目のツーランで5対0。9回にも1点を加えました。
投げては吉岡が8イニング無失点の好投、最後は安藤が締めて完封リレーでついにベスト4入りを果たしました。相手高校はポルナレフ状態だったと思いますけど。(笑)
この勝利で頂点――富士山ではなく岩手山の――がようやく見えてきました。続く準決勝の相手は釜石南谷です。
1回表に2番金子のソロで幸先よく先制。3回には4番の鈴木がスクイズで追加点。なおも2アウト1、3塁と攻め立てた場面、1塁ランナーの関根が単独スチールを試みて失敗。勝手に盗塁するので、絶対走るなというサインが欲しいです。4回には山崎のソロでさらに1点を加えました。
先発は休養充分の2年生加藤。4回まで無難に抑えるも、5回フィルダース・チョイスでランナーを溜めると2点タイムリーを打たれ1点差に迫られてしまいました。
しかし直後の6回。関根が汚名返上とばかりに3ベースを打ち、太田がすかさずスクイズで2点差に。
6回裏はピッチャー加藤に代打・佐々木(セカンド)を出した関係で、安藤に交代させました。しかし選手交代と守備変更の指示を別々に出さなければならないところ、指示が間に合わずにセカンド(4)が二人いる状態で試合が再開、誰が投げているかわからない状態に。
そんな状態でいきなりヒットを打たれてしまいました。システム上の問題ですが、守備位置を投手(1)に変えた安藤が後続を抑えて事なきを得ました。
その後は拙攻が続きましたが、安藤が最後まで無失点に抑えて4-2で勝利し、いよいよ決勝戦へと駒を進めます。
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