【だんじょん商店会】プレイ日記(14)勇者と魔王[終]
勇者アスカが仲間2人を連れてサララの元へやってきました。彼らはダンジョン30階にある開かずの部屋に魔王がいるという噂を確かめに行くそうですが、サララにも同行してもらいたいとのことです。
サララを誘いに来たのは彼らに限った話でもなく、なんなら誘いに来なかったグループを数えた方が早いですが、今回はもともと勇者グループと行くつもりでした。
サララはレベル53、他の3人はレベル37です。装備も最上のものをあてがいました。ナナカマドの杖は消費MPを20%減少させる特殊効果があります。
勇んで向かったものの、途中で万が一全滅してもいいようにと思いついて、一旦戻って商店会の会費を払ったり秘密の店で買いこんだりして、10万以上あった所持金を1888Gまで減らしておきました。テレサさんに小言を言われそうですが。(笑)
これまで幾度となく30階までアイテムを集めに行っていたので、もう道中は何の問題もなくて、強いて言えばガーゴイルをうっかり殴って武器を壊さないように気をつけるくらいです。
直前でサララの装備を持ってきた伝説の剣と伝説のよろいに替えてから「最極の間」の階段を進むと、今回は開いていた扉の先には、魔王が待ち構えていました。
なんか思っていたのよりも細身な人(?)でした。御託はなしでボス戦に突入。
この姿、何がどうなっているんですか。魔王の眼、魔王、魔王の腕の3体の敵が現れました。
戦略ですが、サララが攻撃の主力で、銀のたてごと(全体HP)と賢者の石(状態異常)を用いた緊急時の回復も担います。アスカが攻撃と緊急時の回復、ジェドが回復、ヤッコフはステータス強化のサポートです。
まずサララがミイラの包帯を使って敵全体の命中率と回避率を下げました。ジェドは光属性攻撃の威力を増大させる光の結界、ヤッコフは防御力アップのヨロイドを各メンバーに使用していきます。
敵の攻撃は40~70くらいのダメージで、思ったほどではありませんでしたが、なぜかヤッコフが集中攻撃を受けていました。
魔王の眼の石化のまなざしでヤッコフが石化。治したと思ったらクリティカルを食らって戦闘不能になりましたが、まずは魔王の眼を撃破。
ヤッコフを復活させて、彼は攻撃力アップのオウガドをサララとアスカに掛けます。次は魔王の腕を倒し、残った本体を集中攻撃。サララが攻撃すると380前後のダメージが出ました。
なんかサララだけレベルが上がりすぎたかも。数回殴ったら魔王は力尽きました。
するとお約束の世界を半分やろう的な展開。今回は願いが叶うという魔珠をくれると誘惑されました。そんなことしなくても、殺してでも奪い取ればいいんじゃないですか。(笑)
しかしアスカには小細工は通用せず、捨て台詞を吐きながら魔王は倒されましたが、魔珠は手に入りませんでした。は…話が違う。(笑)
町で盛大な祭りが行われた直後、勇者が仲間の神官に殺されたという噂が流れました。当のアスカは人知れずヘクセンケッセルで深い眠りに就いています。といっても、本当に死んだわけではなく、疲れて寝ているだけです。
噂の真相は、アスカの今後を案じたジェドが、自ら裏切り者の汚名を被って彼女を歴史の表舞台から退かせるために仕組んだ芝居でした。それから数か月後、サララの元にアスナから手紙が届きました。
剣を置いたアスカはアスナと幸せに暮らしているそうです。
ずいぶんとあっさりしていますが、いわゆるノーマルエンドみたいです。そう言えば古文書はあと1つ手に入れていないし、ダンジョン研究所に行って解読もしてもらっていませんでした。
これで終わりですが、クリアデータを保存してまた「新しくはじめる」か、このデータで「もっと続ける」かを選ぶことになります。
新しく始めると、開始直後にマナがサララのことを知っていたことに繋がってくるんですね。……マナはいったい何者なんでしょうか。
どことなく不気味さすら感じますが、もっと続けると魔王を倒していないことになって、ダンジョンのさらに先、35階まで進めるようになります。最深部では(敵キャラの使い回しの)鍋ミカドなる人物から、アイテムを入れると変化するという変化のなべがもらえました。
……この鍋、何を入れてもスキヤキしか出てこないんですけど。(笑)
それから勇者グループのもう一つのエンディングを見るため、4つ目の古文書を手に入れて全てを研究所で解読してもらい、酒場で思い悩むジェドの姿を見てから、再び魔王を倒してきました。
やはりジェドにより暗殺されたという噂が流れ、国を挙げての葬儀も行われました。ちなみにアスカの寝顔はノーマルエンドだけ。
周囲の騒ぎをよそに、あまり小難しいことは気にしていないようなアスカは、すぐにとなり町の魔王を退治しに行ってしまいました。その姿を見た人々は、勇者は復活したと語り継ぐことになるのでした。となり町の別の魔王ってなんだよ……
他のグループのエンディングもいずれ見ておきたいですね。図鑑(魔女の大鍋)の残りもあと少しですし。
雰囲気も良くて、細かい部分でセンスの良さを感じることが多かったです。シナリオの順番がランダムで、進め方(アイテムの入手法など)が何通りかあったり、「クモの巣」のようにガラリと変わるものもあったりと、周回した時に飽きさせないように工夫しているのは好印象です。
色々と使い回しが目立ったので、モブキャラなどは数を増やしてほしかったですね。名のあるキャラと戦闘するときに雑魚敵の使い回しだったのは興ざめでした。
このゲームの売りの店番は、なんとなく続けてやっちゃうんですけど、そんなに重要性自体は感じませんでした。ほとんどサービス価格にすることになってしまいましたし。交渉の会話のパターンももっと増やしてほしかったです。半額→半額で売るのに、ぼったくりのような反応をされることがあるのは釈然としません。(笑)
残念に思った点もいくつかありますが、トータルで見れば面白かったです。残念ながらこれっきりの作品となってシリーズ化はされていませんが、続編が出て各要素(お店やダンジョン)が洗練されていったら……なんてことを考えずにはいられません。
(C) 1998 藤浪智之/佐々木 亮 (C) 1998 講談社/キノトロープ
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