【栄冠は君に】プレイ日記(5)甲子園[終]
いよいよ夏の甲子園大会が開幕ですが、まずは開会式がありました。選手がライト側から入ってきて行進して整列、下の画像では細かいですが選手宣誓をやっています。
すごいごちゃごちゃしています。レミングスかな? 本物の甲子園の開会式はちゃんと見たことはありませんが、冗長ですが全体的に雰囲気作りにかなり気を遣っているな、という印象を受けました。
大会の組み合わせは調整期間の残り3日の時には決まっていましたが、姫神高校の初戦の対戦相手は、滋賀県代表の大津商科でしたが――
あっさり初戦敗退です。中盤までは投手戦、やっとこさ先制した直後、フィルダース・チョイスが絡んで、あれよあれよと大量点を失いました。
ということで、熱い夏は終わった。
高校球児は一度でも負けたらそこで終わりなので、とても厳しいですね。幸いゲームではいくらでもやり直すことができるので、この後は勝つまで粘って、さらっと流していきます。
大津商科との2戦目は延長12回にサヨナラ・ホームランを打たれて4-5xで負けましたが、3戦目に辛くも逃げ切って勝利。
それから酒田江と岡山南原、さらに佐久市には一発で勝利しました。準決勝の静岡平は、松坂大輔投手が投げているんじゃないかと思うほどの三振の山で、なかなか点が取れず5連敗しましたが、なんとか勝利することができました。
そして決勝戦の相手は島根県代表の益田農林台。モデルの益田農林は、このゲームが発売された翌年、1991年の夏の甲子園に出場しています。
白熱した戦いになりましたが、投手戦が続く中、先発・安藤が自らホームランを放ち、8回まで1点リードしていました。しかし8回裏に同点ソロを浴び、9回表に盗塁とバントを駆使して1点をもぎ取るも、その裏、先頭に3ベースを打たれるなどしてあっさり同点。結局、延長12回2-3xでサヨナラ負けでした。
接戦だったので、やり直していればそのうちは勝てる……と、悲観はしていなかったのですが、その後も負け続け、なんと15連敗となってしまいました。
試合に負けたら整列して校歌(音楽)を1分弱聞かされるのが、結構ストレスでした。さっさと帰らせて(ロードさせて)くれ、みたいな感じで。まあ、そういう姿勢は教育上よろしくないですね。(笑)
そして迎えた16戦目。いきなり新井の先頭打者ホームランで先制。3回表に連続スクイズが相手のフィルダース・チョイスを誘って2点追加。4回にもスクイズで加点し4点リードと、これまでにない有利な展開に。緊張感が一気に増し、そっと試合のスピードを落としたのでした。
安藤は7回まで無失点投球を続け、8回裏2死1、2塁のピンチを招いたところで吉岡に交代。ピンチを凌ぐと、9回も無失点に抑えて、ついに4-0で勝利しました。
そしてセーブ画面が出た後、祝優勝の文字とともにスタッフロールが始まりました。
クリアデータをロードすると、全国制覇の軌跡と題して、まずは練習試合から地区大会のスコアボードが表示されました。次に甲子園大会の開会式(スキップ可能)の後、大会の各試合のスコアボードが表示されて、最後にまたエンディングを見ることができました。
ゲーム開始直後の練習メニュー決めの時は、地味すぎてどうなんだろうと、ちょっと不安になりましたが、試合をするようになってからは、意外と楽しめました。ただ大会に突入してからは、ほぼ試合の連続なので、ちょっとゲームとしてのメリハリに欠けると感じました。
物足りなかった点は、選手のパラメーターの種類が少ないので、個性を感じづらかった点です。相手校の選手も、トーナメントで一度きりの対戦なので仕方ないかもしれませんが、試合で打席に入る際に表示される打率しか情報がなく、ほぼ空気でした。練習による能力値の増減が結構複雑で人によって違いが出ていたのは、一筋縄ではいかず良かったと思います。
試合では、出せる指示が少なかったのが不満点です。あとはよく試合の流れに不自然さを感じましたが、一番が牽制アウトですね。
決勝で負け続けていた時、ようやく得点圏にランナーを進めたのにすぐ牽制死というのが何度もあって、終いには簡悔精神すら感じていました。(笑)
四球も少なかったし、バントも1アウトからそんなにする?とも思いました。バント大好きな私でも、そういうサインはあまり出さなかったのに、コンピューターは(敵も味方も)結構やっていました。
もちろん複雑にしたり、リアルさを追求することが、面白さに直結するわけではありませんけどね。
高校野球の監督というテーマの第1作目で物珍しさがありましたが、慣れてくると物足りなさを感じました。しかし(古さを考えれば)良くできている部類に入るかなと思いました。
続編はPC-9801では『3』まで出て、プレステとWindowsで『4』が、さらにプレステ2で4作が出たそうです。最後が2004年7月発売ということで、もうシリーズとしては終わってしまったようですね。似たようなテーマのゲームとなると、今だとパワプロの栄冠ナインあたりにあるんでしょうか。
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