【だんじょん商店会】プレイ日記(5)ひきがえる
ダンジョン内をある程度は進めるようになり、それに伴って商品の仕入れも捗ってお店の方も軌道に乗ってきたので、チョコの勧めもあり占いをしてみることにしました。
引いたカードは「ひきがえる」。なんとも反応に困るカードですが、さっそく客がそのヒキガエルを持ち込んできました。
ダンジョンで見つけたのを魔女のサララならば使うだろうと思って、わざわざ生け捕りにして持ってきたそうですが、使い道ないです……。10Gでもいいと言っていましたが、面倒ごとに巻き込まれる予感しかしないので受け取るのを渋ってみましたが、結局タダで引き取る羽目に。
デカい! アイテムですらないです。(笑)
赤ガエルと一緒に町を回ると、だいたいみんな大きなカエルに驚いていました。その夜ではなくて昼ですが、ダンジョンから帰ったサララが店で休むとおかしな夢を見ました。
カエルなのに猿……ではなく、さる王国の王子を名乗る男の子が「悪い魔法使いにより姿を変えられた。彼を愛する純真な乙女の口づけにより元に戻ることができる」などと訴えていました。呪いにかこつけて乙女とキスできるなんて、じゃなくてキスで解けるなんて、そんな都合のいい魔法があるわけが……
しかし他にこれといった情報もないので、とりあえず乙女を探して女性陣の元を回ってみることにしました。
まあ、当然の反応ですね。いよいよ真打ちの登場――
身の危険を感じたのか、カエルの方が逃げ出してしまいました。
他の人も、いつの間にか魔王のせいになっていたり、取り乱したり、乗り気だったら邪魔が入ったりと、状況を打開するには至りません。
仕方がないので、酒場でさらなる情報を求めました。
風評被害が! それにしてもルビィの評判は酷いですね。(笑)
ガメッツのところへ行くと、冒険者から聞いたという、ダンジョンの「夕霧の間」に「カエルを人間にする薬」があるという情報を教えてくれました。「夕霧の間」ってどこだよ……
1階から歩いて行ったら9階でした。上から下に降りて行けばよかったです。扉の中に入ると、変な奴がいました。
思いっきり勇者はここに居合わせていますが、何やら勇者に飲ませるための薬を作ったようです。明らかに碌な効果はないでしょう。当然のように戦闘に突入しました。ついに中ボス戦か!?
……誰? 普通にダンジョンで出てくる雑魚敵と同じだったので楽勝でした。このエンペルとやらが落としていったヒキガエルの薬を入手しましたが、得ていた情報とは真逆の人間をヒキガエルにする薬でした。
また情報を一から集め直さなければなりませんが、ガメッツや酒場の客から「天の間」でカエル好きの乙女だか美女だかが囚われているという情報を得ました。情報源が複数なので、今度は合ってるだろうな。
「天の間」は10階のことです。すぐにそこへ向かいましたが、肝心の乙女の姿はありませんでした。
先客の冒険者によると、乙女と悪者は「鳳凰の間」に移動したようです。6階なので特に問題もなく行けますが、いったんアイテムを整理しに町へ帰りました。
ついでにガメッツに会費を払ってから、夜にしか開いていないという秘密の店を覗いてみたら、品揃えがカエル仕様になっていました。
定価の5倍のぼったくり価格ですが、見たことのないものが揃っています。直接攻撃の回数が1回増えるって、めちゃくちゃ使えそうです。防御高めのカエルスーツも欲しいですが、お金がありません。
しまった、さっき会費を払ってきたばかりだった! そうだ、ダンジョン研究所で体験談を話せばお礼がもらえるって言っていたな……
5階と6階の間にあった「モンスター酒場」についての情報を教えました。さてお礼は――
少なっ!
仕方ないので、囚われの乙女には悪いですが、しばらく店番をして地道に稼ぐことにしました。
ライアットがカエルまんじゅうを売りに来て秘密の店よりも安く買えたということもありましたが、こういう時に限って、みんなは買い物ではなく物を売りに来て所持金が減っていきます。辛抱強く店を開けました。
なんかチェルシーは心の奥深くに闇が巣くっていそうです。(笑)
時間はかかりましたが、お目当てのカエルのシャツを買うことができました。次はカエルスーツ、あと1万Gか……
ついでに町を回って情報収集も継続。
チェルシーならさっき店で愚痴っていたよ。どうもウィルのチェルシーを見る目に曇りがありそうです。まだまだ修業が足らん。一方で彼の師匠であるラオ爺さんはカエルは「王子」ではないと言っていました。またハイラインによるとカエルはメスらしいです。師匠はまだしもハイラインの言うことはいまいち信用できませんが、夢に出てきた王子はいったい何者……?
カエルのシャツは物理担当になっているサララが着ましたが、2回攻撃の効果絶大でした。お金稼ぎでダンジョンをどんどん進んでいたら、敵が冒険者の死体をドロップしました。
アイテム扱いです。いわゆるドッグタグの類を集めるゲームは知っていますが、まさか死体そのものとは……。あまり持ってはいたくないものなので、すぐに教会へ行きました。
すると1392Gで売れた……と書くと思いっ切り語弊がありますが、理屈としてはこの冒険者は5568Gを持っていて、かつてサララもしたように半分を教会へ“寄付”、そしてさらにその半分が、死体を持ってきたお礼として教会からサララに支払われたということになります。
死体集めはけっこういい商売になるんじゃないかなどと、不謹慎なことを考えつつも、やがて秘密の店でカエルスーツも購入できました。
アイテムの金のまりは、これまで使い道のなかったサララのMPを消費して敵にダメージを与えるものらしいのですが、ちょっと高いので、そろそろカエル好きの乙女とやらを救出しに行きます。
情報を得てからだいぶ時間も経っていたので、それこそ死体になっていてもおかしくはないですが、鳳凰の間へ行くとゴブリンに囚われている人間がいました。
それは乙女ではなくて、サララの夢に出てきた王子その人でした。彼を捕まえていたゴブリン3体と戦闘になりましたが、難なく追い払いました。状況がつかめない中、赤いヒキガエルがこの王子にキスすると、王子の姿が緑のカエルに変わりました。
カエルたちが何やら訴えかけるように鳴いた後、どこかへ姿を消しましたが、サララが店で眠りに就くと、夢にカエルたちが出てきました。
変な奴――エンペルの勇者をカエルにするという実験に巻き込まれて、逆に人間の姿にされたカエルの王子は、さらにゴブリンに捕まってしまったそうです。そんな彼の前に現れたのがサララで、同行していた彼を愛する赤いカエルの口づけにより、元の姿に戻れたのでした。
後日、手紙が送られてきて、二匹は結婚式を挙げたと報告があり、贈り物として買えなかった金のまりをもらいました。カエルと金のまりというと、グリム童話でしたか。
今回は見た目による先入観で、話がややこしいことになってしまいましたね。誰だ、いちばん最初に赤ガエルが姿を変えられた人間の王子だなんて言ったのは……ん?
(C) 1998 藤浪智之/佐々木 亮 (C) 1998 講談社/キノトロープ
コメント