【栄冠は君に2】姫神高校プレイ日記 2年目(4)
準決勝の相手は「一関商江」ですが、エースの木村の状態は体力103、疲労55でした。疲労はどれくらい溜めたら駄目なのかよく分からないので、控えピッチャーを先発させることにしました。
候補は3年生の寺山(球速135、制球182)、2年生の片岡(球速118、制球156)、1年生は鶴岡(球速163、制球142)、郡(球速164、制球148)、小林(球速190、制球126)の3人。これだけ見るとバランスの良い郡を選びたくなりますが、守備が60と低かったので鶴岡を抜擢しました。
1回表にエラーで足を引っ張られるもゲッツーを取って無失点の立ち上がり。するとその裏、先頭の朝田がヒットで出塁。二塁まで進んだ後で4番の佐野がツーベースヒットを放って1点先制。
2回表は一死三塁のピンチを招くも三振などで切り抜けました。裏の攻撃では先頭の山下がヒットで出塁。島の打席でヒットエンドランのサインを出すもバント。8番芦田の打席で打つ方が期待できないので三盗を試みて成功。ここでスクイズのサインを出しました。
ファーストのフィルダースチョイスで1点追加。鶴岡もバントで朝田がヒットで繋ぎます。チャンスが広がるとチーム内首位打者の森本がレフト前に運んで、このイニング2点目。さらにダブルスチールで畳みかけましたが3番の平尾は三振でチェンジ。
その後は、しばらく試合は膠着しました。試合が動いたのは6回表の一関商江の攻撃。先頭をヒットで出すとバントとゴロで三塁まで進み、迎えるのは打率4割超えの4番の神。敬遠するかどうか迷いましたが1点ならいいやと勝負した結果、ライトへツーランホームランを打たれて1点差に。
7回からはピッチャーを鶴岡に代えて、木村と迷いましたが3年生の寺山。いきなり三振を奪い立ち上がりは上々かと思った矢先、ヒット、盗塁、ワイルドピッチ、四球で瞬く間に一死一三塁の大ピンチに。サードランナーを牽制で刺すも、またヒットを打たれて二死一二塁と寺山劇場は続きます。ここで堪らず、一息入れるべく伝令を出しました。
絶好調でこの劇場っぷり……? ある意味絶好調か。(笑)
続く打者はレフトのファールフライで何とかこの回を切り抜けました。相手ピッチャーは3回からすっかり立ち直って、4回にヒット2本打った以外は三者凡退でした。
そして8回表。寺山が続投も4番の神にツーベースを打たれると、6番にタイムリーを打たれて、ついに試合は振り出しに戻ってしまいました。
結局9回表から休ませたかった木村をつぎ込むことになりました。木村は1番から4番まで連続三振を奪うなど無失点投球で凌ぎます。
11回裏に3番平尾がヒットで出塁すると、4番と5番の中軸が連続で勝手にバント。自分が決めてやるという気概はないんでしょうか。あとバントの成功率が異様に高い、というか失敗をこれまで見たことがありません。結局この回は無得点。
12回表も3塁までランナーを進められるもゼロで抑えると、その裏の攻撃で先頭打者の7番島がヒットで出塁。自動アウトの2人はバントのサインを出してきっちりと決めてくれました。二死三塁で打順は本日猛打賞の朝田に回りました。
朝田はこの試合4本目のヒットをレフト前に放って、ついに熱戦に終止符を打ちました。
鶴岡が頑張りましたが、木村を休ませることはできませんでした。
競った試合が続いているので、一杯いっぱいになってきていますが、ついに岩手県大会の決勝までやってくることができました。
相手は準決勝コールド勝ちの「不来方山」高校です。不来方は「こずかた」と読みます。このブログ的なネタだと、岩手競馬の「不来方賞」は今年から交流重賞(JpnⅡ)になりました。
先発は打球が飛んでこないことを祈りつつ、1年生の郡にしました。すると郡は6回まで被安打1の好投を見せましたが、7回表に5番打者にレフトへの先制ホームランを打たれてしまいました。続いてツーベースヒットを打たれたところで、鶴岡に交代。三盗をされるも後続は三振とセンターフライに打ち取りました。しかし8回表、二死二塁からツーベースヒットを打たれて2-0に。
一方で打線は相手の先発に8回までわずか2安打に封じ込められていました。
9回表に鶴岡が一死二塁のピンチを招いたところで、もう最後だからとエースの木村に投手交代。すると貫禄の連続Kを奪い、ここから奇跡が始まりました。
9回裏の姫神高校の攻撃。先頭の2年生朝田がライトポール際へのホームランで1点を返しました。「まだ先輩たちと野球がしたい」などと言ったかは分かりませんが(笑)、これで打線に火が付きました。
2番の森本は追い込まれながらもツーベースヒット。3番の平尾がきっちりと送って一打同点のチャンス。ここで迎えるのはここまで3三振の4番佐野。初球をフルスイングすると、白球はバックスクリーン左に飛び込み、逆転サヨナラツーランホームラン。
決勝戦なので、これまではなかった整列しての校歌(?)斉唱の演出がありました。今回は一発で行けましたが、負けてやり直そうとする時にここをスキップできないのは面倒だなあ。(笑)
簡単に三盗をされた一方、ランナーが出る回数が減ってきているので、これまでのように気軽に盗塁のサインを出せなくなってきています。
投手が頑張って抑えて数少ないチャンスで点を取るというパターンがハマり、黒沢尻北田戦から4試合連続のサヨナラ勝ち。紙一重の勝負か続きましたが、見事に甲子園出場を決めました。逆境での強さはチームの「気迫」と監督の持つ「運」の賜物でしょうか。
試合の展開的に、誰だよこの選手は、という感じです。(笑)
ここからは以前のメイン画面に戻って、甲子園に向けた10日間の練習を行うことになります。
現3年生はもともと体力が高くなかったので、試合に出ていた選手は人によって体力100を切る感じ、疲労が50くらいになっていました。ピッチャーの木村に至っては、1回戦と2回戦は温存したにもかかわらず疲労が80を超えていました。
そこでまず2日間(木村は3日間)休養して疲労を回復させ、後はずっと足腰強化を行って体力を付け直しました。
残り3日で一回戦の対戦相手が京都府代表の「京都西沢」に決定。調整期間は10日では全然足りず、あっという間に大会の開幕の日がやってきました。
最後の練習の状態から疲労は20くらい減って、初戦前にはメンバーはだいたい疲労8(木村は14)くらいになっていました。大会ではピッチャーは総動員態勢でいきます。
事あるごとに言っていますが、火蓋は落としません。それはそうと、女子高生とかチアリーダーの画像じゃないんですか。(笑)
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