【だんじょん商店会】プレイ日記(1)ヘクセンケッセル
今回プレイするのは、1998年10月にプレイステーションで発売されたRPG『だんじょん商店会 〜伝説の剣はじめました〜』です。発売からもうすぐ25周年になろうとしていますが、私が存在を知ったのは十数年前で、いつかやろうと思いつつもそれっきりになっていました。
どんなゲームかというと、帯には「魔女の店育成RPG」とありますが、ダンジョンでアイテムを手に入れたり、店番をして町の人たちにアイテムを売ったりします。例えて言うならば『ドラクエ4』の「トルネコ」の章みたいな感じと、さらに古いゲームが出てくるあたり、今になってもあまり類を見ないゲームであると言えそうです。
ゲームは一人の若い魔女「サララ」と、パートナーの猫「チョコ」が「だんじょん」の町にやってきたところから始まります。
町と主人公、そして猫の名前は自由に付けることができますが、今回はデフォルトのままにしました。
まずお店を開くために目に付いた「だんじょん商店会本部」を訪ね会長のガメッツと会いました。チョコは普通にしゃべっていますが、その言葉が分かるのはサララのみです。ガメッツの紹介でトントン拍子に店を構えることができました。家賃や光熱費など、そっち方面の経費は(ゲーム的に)気にしないでよさそうです。
店の名前だけは自分で考えて、今回は「ヘクセンケッセル」にしました。ドイツ語で「魔女の鍋(釜)」という意味です。各種の名前に使えるのは基本ひらがなとカタカナですが、いくつかの漢字も用意されています。越後と三河がちゃんとあるのは、分かってるな、という感じですね。(笑)
なお「ヘクセンケッセル」という言葉には、魔女の鍋にはいろんなものが入っているというイメージから、混乱の極みのような状態の意味もあるようです。
このゲームには別に「魔女の大鍋」という設備?があって、いわゆるアイテムバンクやアイテム図鑑のような役割をしています。
魔女の大鍋に入ると、中は謎空間になっています。アイテムを全部埋めると扉の奥へと進めるようです。ダンジョンを探索するのとは別に、このことがゲームのもう一つの目的となっています。
ちなみに主人公の名前を「ささりょー」とすると猫スーツとふわふわしっぽを、猫の名前を「とけねこ」にするとノームのリンゴ酒、ドワーフの火酒、ヤキトリを、店の名前を「こうだんしゃ」にすると、ゆかいな本、ありがたい本、むずかしい本、あぶない本、やらしい本、よごれた本をそれぞれ持った状態でスタートできるという裏技があります。
店の準備も終わり、チョコの提案で店の今後を占うために「魔女の占いカード」を引くことになりました。
このゲームでは店番やダンジョン探索の合間にこのカードを引くかどうか聞かれ、引くことでイベントが発生します。最初は「水晶玉」で固定ですが、基本ランダムで選ばれます。
店の外に出てみました。町を回ってみたいところですが、まだ行けないところばかりなので、名前のわりに良心的なガメッツのもとへ。
だんじょん商店会本部では定価の半額で商品の仕入れができること、好きな時に会費を納入することで「商売人レベル」を上げられること、ダンジョンには「魔王」がおり、願いを叶えてくれるという「魔珠」があることなどを教えてもらいました。魔王を倒すこともこのゲームの目的の一つです。
得た多くの情報に頭の中がこんがらがりつつ店に戻ったところ、初めてのお客さんがやってきました。
マナという少女、向こうはサララのことを知っている風でしたが、もちろん初対面です。……あやしい、さてはラスボスかなにかだな。(笑)
マナから初めての注文として「きれいな石」をお願いされました。彼女は夕方に広場にいることが多いとのこと。
翌日ガメッツにこの石のことを聞くと、ダンジョンでよく見つかるものだと教えてくれました。さっそくダンジョンへ潜る……前に、町を回ってみます。
まずは店の向かいにある「ダンジョン研究所」へ。ここにはダンジョンについて研究しているキリール、頼りなさそうな助手のスカピン、下心見え見えの金持ちのスポンサーのマルローニがいました。
ここでは珍しいアイテムを買い取ったり、冒険者から体験談を聞き取ったりしているそうです。また彼らとパーティーを組めるようになりましたが、見るからに戦力としては不安です。
続いてこの先、頻繁にお世話になりそうな気もする教会へ。見習いシスターのチェルシーとシスターのテレサに出会いました。
寄付をするとアイテムをもらえますが、要するにやっていることはお店での買い物と一緒です。
また命を落とした冒険者の救済をしているとのこと。死体を見つけたら持ってきてくれと、さらっと怖いことを言われました。ダンジョンでやられたらここに所持金の半分を払って復活するシステムになっています。
そろそろダンジョンへ向かおうと、目的を同じとする冒険者が集まるという「冒険者の酒場」に行ったら、いきなりチンピラに絡まれましたが、城の騎士団の人たちに助けられました。
その名も、泣く子も黙る「だんじょん騎士団」。……なんだろう、町の名前、自分で考えた方がよかった気がしてきたぞ。(笑)
さっそく、まじめなライアット、ナンパ師ハイライン、話が長い騎士団長フンボルトという騎士団の面々とダンジョンへ向かうことに。
ダンジョンのふもとには「ドラゴン特急駅」というものがあり、ドラゴンに乗って階を飛ばすことができるようですが、まだ踏破実績がないので使わせてもらえず、1階からとなりました。地道にこの山を登るのが、冒険の当面の目標ですね。
ダンジョンの中に入るとRPGっぽくなります。キャラが大きめでまだ一フロア自体もそんなに広くはないです。「魔女の大鍋」の中もそうでしたが、マップのグラフィックはちょっと不満でしょうか。
敵に触れたら戦闘突入という、いわゆるシンボルエンカウントですが、道が狭かったり高速で動き回っているモンスターがいたりして、ある程度の戦闘は覚悟しておいた方がいいです。あと触れた向きによって先制したりされたりということはなさそうです。
岩や草など(プロップと呼びます)を調べるとアイテムが見つかることがあります。もちろん何も見つからなかったり、敵が出たりすることもあります。出るアイテムは武器・防具からゴミのようなものまで様々です。
一緒に行動しているパーティーやプロップの種類によって出てくるアイテムの傾向があり、また商売人レベルが一定程度ないと出てこないものなどもあるそうです。
さて、同行をお願いした騎士団グループの能力を見てみます。
戦闘のプロであろう騎士たちでも、当然のように全員レベル1からのスタートです。……そんな装備で大丈夫か?
サララは魔女ですが、いわゆる魔法は使えません。その代わりに唯一アイテムを使いこなすことができます。回復手段がサララの持っている薬草1つしかないことに一抹の不安を感じつつも、戦闘開始。
はい、全滅しました。(笑)
目を開くと、いきなりテレサがお出迎え。どうせならチェルシーちゃんに……
バランス的に序盤はかなりきついです。いきなりこれだと、この時点でゲームを投げてしまう人も出てきそうです。馬鹿正直に戦うのではなく、如何に戦いを避けるか、というのが重要になってきます。以前プレイした『ルナティックドーン オデッセイ』もそうでしたが、個人的にはそういうのはけっこう好きです。
(C) 1998 藤浪智之/佐々木 亮 (C) 1998 講談社/キノトロープ
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