【三國志Ⅱ】ラスト・ウォリアー(前編)
私の『三國志』歴は「戦場で陣形が導入された作品」で止まっていますが、最も遊んだのは「貂蝉が初登場した作品」か「文官や武官など身分を決めるようになった作品」かという感じです。
答えは順番に5、2、3ですが、今回はその中から『三國志Ⅱ』をプレイします。ただし普通にやるだけではなくて、以前『信長の野望 天翔記』でもやったように、武将が1人もいなくなったらどうなるのか調べてみようと思います。
シナリオは一番遅い220年開始の「6.魏・呉・蜀鼎立し三國成る」で新君主を作成。ゲームレベルは「初級」で「史実モード」にしました。
ポイントは配下ともども年齢が1歳であるというところです。あと誕生日は相性値が劉備と同じ中間の50になる2月25日に設定しました。
武将がいなくなるまでと言っても、自分が死んでは元も子もありません。放浪するのもつまらないですし、まずは表舞台で生き残ること優先です。通常時と同じようなプレイになると思います。
武将名はアダムとイヴです。中国語では亜当と夏娃となる(らしい)です。君主は振り分けポイントを武力につぎ込んだので、夏娃は軍師型になります。
開始後、いきなり右隣の第39国でいなごが発生しました。左隣の孟獲と同盟を結ぼうと使者として夏娃を送りましたが、捕まりそうになりました。当面は軍事力を付けることを優先させます。
翌月に北方で公孫淵が謀反を起こし独立しました。3月には孟獲から使者が来て、同盟を結ぶことになりました。さっきので結んでくれ! いきなり若い娘(1歳)が訪ねてきたんで興奮したんでしょうか。(笑)
6月に亜当と夏娃が兵10000・訓練&武装100になりましたが、7月にいなごが直撃。
8月に劉備が第34国から孫権の第40国に攻め込み勝利。そこで手薄の第34国を狙って孟獲と共同作戦を行うことに。快諾を得ました。
そこで10月に国を捨てて攻め込みましたが、孟獲にはすっぽかされました。兵力はこちら20000に対し馬超率いる守備隊は4隊で10000。ただしこちらの兵糧はいなごの被害もあって半月分くらいしかありません。孟獲は来ないでよかったのかも。
時間がないので被害を顧みずひたすら突撃、残り兵糧74で辛くも勝利し、退却しようとした馬超を生け捕って配下に加えました。
以降は亜当と馬超を主力に35→34→33といなごのごとく渡り歩きました。物資を補充し、文官ばかりですが配下も増えました。
劉備に捕まっていた孟優を配下に加え、手負いの劉備を追いかけ第32国へ侵攻。一連の戦闘で二度目となった一騎打ちで亜当が張飛に勝利。
劉備軍を圧倒し、君主の劉備、劉禅、諸葛亮などを捕らえる大勝利でした。劉備を斬って劉禅を逃がすと、狙い通り劉禅が後を継ぎました。
浮き足立つ蜀に計略を仕掛け、第29国で馬謖に謀反を起こさせました。さらにスーパー軍師の諸葛亮の助言もあり、忠誠度が軒並み下がっていた趙雲、姜維、張苞、魏延などといった猛将をごっそり引き抜き。これでもう蜀は敵ではなくなりました。
馬謖はすぐに曹丕の魏に滅ぼされましたが、すぐにその軍を率いていた侯成に謀反を起こさせました。
224年7月に劉禅が攻めてきましたが、万全の状態で迎え撃ちます。
こんなのもう負けに来るようなものです。攻め込む側は最大5部隊に対し、守備側は倍の10部隊まで出すことができます。蜀を返り討ちにし、自国の武将は18人まで増えました。
基盤はもう整ったので、次は玉璽を掘りに行くことにします。第10国を占領すると、戦利品が(出尽くしていない限り)必ず見つかります。
第19国まで攻め込みながら移動。物資もだいぶ貯まりましたが、着いた途端曹丕が攻めてきました。武将の質では負ける恐れはありませんが、部隊に囲まれて身動きの取れない城に火をかけられて、ちょっと被害が増えてしまいました。火を消すコマンドってなかったんですね。
225年12月に第10国を初めて攻め落としました。初の戦利品は「孫子の兵法書」。美女だろうが何だろうが、戦利品は能力が上がりきるまではすべて夏娃につぎ込みます。
それまで暇を見て褒美で書物を与えて、彼女の知力をちょっとずつ上げようと思っていましたが、他の武将への褒美やりなどが忙しくて、3しか上げられていませんでした。知力100まではもう少しです。
以降は第10国と第11国を囲むように勢力を広げ、ついでに第4国に追い込んだ曹丕を斬って曹植が跡を継ぎます。魏の領土はバラバラになっていて、曹植は第8国で孤立していましたが、そんな魏は公孫淵を攻め、第1国に退いた公孫淵は放浪しました。
ここから第8国にいる曹植を第10国まで追い込みます。魚か。(笑)
それが済んだら、あとは第11国から第10国へ、第10国から第11国へ、国を捨てて攻めるのを繰り返すだけです。
もう敵は曹植ひとりで兵もおらず、物資がないことも多いので、すぐに終わります。敵も必死に曹植の元へ物資を送ろうとしますが、たいてい途中で奪われます。
ねんがんの ぎょくじをてにいれたぞ!
亜当の信用度と魅力が100にUP。これで忠誠度が微減するのに悩まされなくなります。その後も追い込み漁を続けて、232年9月にすべての戦利品を獲り尽くしましたが、夏娃は武力が3だけ及びませんでした。なお一度だけ年を跨いだ戦いがあったせいか、仕官年数が年齢とズレていました。
その間、他では武将集めや偽書疑心からの駆虎呑狼などを行っていました。
戦利品を獲り尽くしたので、ここからは普通にクリアできる状態に持っていきますが、血縁武将が最後まで出てくるであろう呉を隅っこに隔離しておくことにします。ちょうど君主の孫権が第24国にいたので、第25国を攻め落として分断しました。
233年1月に主力の一人だった趙雲が死亡。そろそろお馴染みの武将たちが寿命を迎え始めてきます。ちょっと急いで南にも進出しつつ、孫権を沿岸沿いを北に第6国まで追いやりました。
以前独立させた牛金(第3国)と李典(第2国)が邪魔なので、滅ぼしに行くことに。まずは牛金ですが、こちらはいつものベストメンバーではなく、敵は武力70~80くらいの武将が5人も揃っていて、さらに自軍の張郃が早々に寝返ったので苦戦を強いられることに。玉璽があれば大丈夫だと思っていたんですが……
曹休と郝昭の2人が捕まったところで、翌月に延長。自軍は亜当と夏娃の2部隊に減っていたので、減った分援軍を送り込むことができました。士気旺盛な援軍のおかげで辛くも勝利。もとの兵力50000は2600まで減っていました。
ところで今回は「祝勝会」イベントを見ることが一度もなかったので、やはり「仮想モード」でなければいけないみたいです。
李典は特に問題なく破って、第1国へ逃れたところですぐに放浪しました。そのまま孫権を第1国に追いやりました。
この頃になると武将1人だけの国で太守が死亡して空白地となるケースが出てきました。寿命を迎える武将も増えてきているので、さらに急いだほうが良さそうです。
君主の孫権が隔離されている一方で、南方では呉と蜀が争っていました。漁夫の利で別動隊が沿岸部を西進。亜当の本隊は第29国から南下し、開始時の第41国に戻ってきましたが、238年1月に孟獲を滅ぼしました。
あとは北進するだけ。止めるものはもうおらず、劉禅を第30国にて滅ぼすと、曹植は第15国に追い込まれて、239年12月、放浪の旅へ。
最後は自ら攻めたいと、亜当は240年5月に第2国へ到着。これでクリア直前の状態となりました。敵は孫権と孫和の2人。
孫和はシナリオ1だったらすぐに斬られていそうな能力です。何故か忠誠度も低いです。
まず一回普通にクリアしておくことにします。亜当を筆頭に、夏娃、馬超、張飛、姜維という面々で攻め込みました。恋人?の夏娃、最初の戦争で配下にした馬超、亜当とはかつて二度に亘り一騎打ちした張飛、劉備亡き後迎えた姜維、いずれも初期から苦楽を共にしてきた腹心です。
大勢に影響はありませんが、なんとなく寝返り工作を行ったら、一発で孫和が寝返りました。親子の不和がこんなところで出ました。(笑)
雨の日が多く火計ができない日が続いたため、孫権は一斉攻撃を受け続け、一方的に敗れました。
一族は滅亡したとありますが、孫和が生きているので孫家の血は続いていくことでしょう。あの寝返りは、孫権の最期の策だったのでしょうか。ともかくこれにてエンディングです。
夏娃たちからのコメント後、スタッフロールのようなものはなくて、グラフィックが表示されていきました。私が昔、PC-9801でクリアしたのはもう四半世紀以上前になるでしょうか。全然覚えていなかったです。
久々にやってみた感想としては、忠誠度100でも戦闘中にこんなに寝返るのか、と思いました。同じ戦闘中に何度も寝返りを繰り返す節操のない人もいましたし。このプレイ中ではないですが、大将が寝返って負けた時には唖然としました。(笑)
あとゲームとは関係ないですが、今のIMEは変換できる武将も多くてすごいなと思いました。昔は「三国志辞書」みたいなのがありましたね。
相性の問題とか信用度まわりは首を傾げるバランスですが、全体的にはそんなに複雑ではないので(一見コマンドは多いですが)、気軽にできて良いと思います。派手さはありませんが、充分面白かったです。
このKOEIって会社、今はどんなものを作っているんだろうなあ……
マイナス点は、フルスクリーンがあるだけマシですが、画面の小ささでしょうか。
あとこのSteam版(シブサワ・コウ アーカイブス)はPC-9801版同様のキーボード操作ですが、慣れる(コマンドを覚える)とよっぽどマウスよりも操作しやすいです。移植がWindows版でなかったのは貂蟬(CERO B)のおかげという説もあるようですが。(笑)
さて、エンディングを見ることができたので、これから当初の目的の、武将がいなくなるのを見届けようと思います。
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