【維新の嵐 幕末志士伝】蒼龍の飛翔 プレイ日記(15)[終]
第二次長州征伐は長州の圧勝で終わりましたが、当面の目標として「京へ向かう」ことが示されていました。その前に高杉邸を訪ねましたが、高杉晋作の口から衝撃的な事実を告げられました。労咳に罹っていてあと1年持たないというのでした。
※この記事ではエンディングについて触れています。
悲願の倒幕を目前にして運命は残酷です。すでに悟った感のある彼と別れて、京へ向かいました。
しかし京では何もなかったので、過去の禍根を忘れたことにして土佐藩邸の板垣退助と親交を深めました。土佐藩のお偉い方はしばらく土佐から出ていないようで、前回の江戸行きの時も今回も会うことはできませんでした。
これまで土佐藩だけが佐幕でしたが、長州征伐失敗の衝撃もあったのかギリギリ尊王に変わっていて、全組織が尊王になっています。
幕府に至っては完全に手懐けた徳川慶喜が将軍になったこともあって、時流よりも先鋭化しています。
もうこの貯金だけでエンディングまで突っ走れるような気がするので、難しい話は置いておいて、日本全国旨いもの巡りをすることに。まだ食していない名産品を求めて、北は箱館までいくら丼を食べに行きました。久保田ではきりたんぽ鍋を食べただけでなく、年末にはなまはげにも会えました。
とくにメリットはありませんが全「名物特産」をコンプリート。ここに載っている以外にも食べた際にコメントを聞くことができる食べ物があります。
また「温泉」も全部巡っています。「祭り」に関しては、塩尻の御柱祭りが1858年か1865年限定なので、もうこれからでは無理でした。この暇さ加減だと、早くから意識していれば全部見れたと思います。
1月下旬に京都に寄った際に〈孝明天皇崩御〉の情報を得たので御所で情報収集をしていたら、2月になって京の町で中岡慎太郎に声を掛けられました。故郷の岩倉で隠遁するのを余儀なくされている岩倉具視に会わせたいそうです。
岩倉具視からは倒幕勢力に土佐を引き込むことを提案されました。都合の良いことに土佐藩も時代に取り残されそうなことに危機感を抱いているそうです。ちょうど仲良くなっていた板垣退助をこちら側に引き込むため、土佐藩邸へ向かいました。
これまでは普通に中に通してくれていた門番がイベントの訪問では急に敵対的になっていましたが、すっかり郷士だったことに拘らなくなっている板垣退助と面会して、説き伏せることに成功しました。
説得後、京に本拠地を構えることになりましたが、寺田屋は先日の災難のこともあるので候補は土佐藩邸と酢屋の2か所でした。酢屋とは初めて聞いた場所でしたが、宿屋や料亭などではなく商家でした。その酢屋に居を構えた坂本龍馬を土方久元が薩土の密約が結ばれる席へと呼びに来ました。
薩長の紆余曲折を見てきた身からすると、板垣退助はずいぶんと頼もしいというか前のめりです。尺の関係で駆け足になった……わけではないかな。(笑)
あとは朝廷による倒幕の密勅を待つばかり。それまで穏健諸藩を主戦へと転換させることになりますが、残すは土佐藩のみです。藩主や隠居はまだ入るのが許されない土佐に留まっているようでしたが、京都で見つけた後藤象二郎を説得して語り合ったら、すぐに土佐藩も主戦になりました。
思想統一は完了しましたがまだ時間が余っているので、江戸に千葉佐那に会いに行って情報を聞いたら〈幕府人気、失墜する〉という情報を教えてもらいました。女性の場合は数は少ないですが、こういう民衆目線の情報を教えてくれることがあります。人によって知っている情報の傾向が違うというのは面白いです。
さらに妻帯の身ですが、葡萄酒をお土産で渡して佐那さんを酔わせました。(笑)
4月中旬には萩城へ行くも高杉晋作の姿はなく、桂小五郎に面会して情報を聞くと〈高杉晋作没〉の情報を知らされました。そこで高杉邸へ急ぐと、同志たちが集まっており故人を悼んでいました。
武市半平太の時も姉・乙女からの手紙よりも先にシステムメッセージが表示されましたが、情報が出てくる順番が逆ですよね。シナリオ上、大事な情報の扱いにはもっと気を遣ってほしかったです。
時間を潰すのには学問所に籠って勉強するのが手っ取り早く、江戸の昌平坂学問所で本来は効率が悪い「能力が向上するまで続けて修行」することにして、7月に京へ戻りました。すると中岡慎太郎が遊撃隊を抜けて新たに陸援隊を結成することを告げられました。
また中京地区では芸州藩家老・辻将曹に声を掛けられました。彼としても幕府に見切りをつけており、藩を討幕軍に加わらせるため、藩主を説得してほしいそうです。広島まで出向き、藩主の浅野長訓を説得。
後日、京都の薩摩藩邸を訪ね、ここに芸州も加わった同盟が締結されました。
8月に名古屋で事件が発生、このゲームでというか、日本史で名前を聞いて「ナニコレ」となる出来事の上位に来るであろう〈ええじゃないか〉です。
実は名古屋でイベントが起きるのを期待して数日前からスタンバイしていましたが、何にもありませんでした。(笑)
翌月には佐賀藩の江藤新平がやってきました。佐賀藩ではせっせと近代的な軍備の増強は進めていたものの、彼もまた倒幕の流れに乗り遅れることを危惧していました。そこで隠居の鍋島閑叟を説得しに行くことに。
特にイベント中には指定はされていませんでしたが、薩摩藩邸の西郷隆盛の元へ寄ると同行を求めるイベントがありました。しかし彼は挙兵の準備のため来られないというので、1人で佐賀藩へ向かいました。
手に入れたばかりの〈ええじゃないか〉情報などを駆使して説得して、これで薩長土に加え、芸州、佐賀も加えた一大勢力が結集されました。あとは運命の日を待つばかり。
直前での時流は尊王95・開国95・主戦72と圧倒的で、もう敵対勢力も抵抗する気も起きなかったのか、今回は最後に近江屋で刺客に襲われることはありませんでした。
そして10月13日、中岡慎太郎が倒幕の密勅が下りたことを知らせに来ました。王政復古の大号令が布告され、鳥羽伏見の戦いでは連合軍は圧倒的戦力で幕府軍を撃破。東進した連合軍は江戸城を包囲しましたが、総攻撃を待たずに西郷隆盛と勝海舟の会談により江戸城は無血開城。続く戊辰戦争で残党は一掃され、新政府が誕生しました。
坂本龍馬はというと新政府の要職には就かず、夫人を連れて海外へ向けて旅立ったのでした。めでたしめでたし。
ところでスタッフロールの「データ・イベント提供」のクレジットで、正体不明だった万藤鶴千代と東郷晋太の名前がありました。「企画協力」には雑誌のログイン編集部が載っていたので、なにか読者参加企画でもあったんでしょうか。「データ・イベント提供」には他にも名前があったので、他にもゲーム中で出てきている人がいるのかもしれませんね。
今回はフリーキャラで新撰組に入るための、ゲームシステムのおさらいと思ってプレイしたんですが、なんかもうこれで満足してしまいました。
昔の(不確かな)記憶としては、時と場所に縛られているという印象だったんですが、今回やってみたらけっこう違っていました。龍馬編と土方編の違いもあるでしょうか。
いちばん最初に挙げておきたいのは、ゲームの内容ではないですが、コマンド選択時の反応が遅くて、ロードも長いという点です。これはけっこう致命的でした。
わりと早くに各藩の思想を固めてしまったので時流にイベントが追いついておらず、イベントが起きるのを待たされているように感じることが多かったです。シナリオの流れと登場人物の思想のパラメーターがしばしば異なっていたこともあり、自由時間での行動の意義を感じにくかったです。
戦闘に関しては敵の思考も含めて練りが足りないかなと思いますが、説得が鮮度のある情報を集めて使うカードバトルだったのは、ジャンル分けでの偏りは感じましたが、上手くできていると思いました。
ストーリー部分に関してはさすがに時代が時代なだけあって、波瀾万丈で面白かったです。
ただストーリー性を求めるとそれに縛られる部分も出てくるので、現実の大きな流れがある「歴史もの」と「リコエイション」の相性は一見良さそうですが、実はそれほどでもないのかなとも思いました。なまじ「リコエイション」という言葉が出されたため、私の方がそれに引きずられているのかもしれないです。
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維新の嵐 幕末志士伝
シリーズ2作目、『維新の嵐 幕末志士伝』のブログ内の記事をまとめたページです。プレイステーション版をプレイしています。
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